「座長のブログ」カテゴリーアーカイブ

フィジカルコントローラーを触る

大学時代のバンド仲間から、自作ハワイアンのバッキング作成を頂いた。今回は、前の投稿で書いていたFender Ampペダルがあるので「ハワイアン必須のスチール・ギター感が出せる」と、張り切って作ってみたものの、いまひとつ感じがでない。

そこで、先日評判が良いので買ってはみたものの、あまり登場機会がなかったICON社のPLATFORM NANOというフィジカルコントローラーで、スチール・ギター特有のフットボリューム操作を真似させようと、いろんな解説動画を参考に挑戦。

このマシン、選択したトラックの音量調整をモーター動作するフェーダーで操作できるのですが、Logicの「Touch」という機能を使えば、狙った所の音量操作を上書きできるので、スチール・ギター特有の「ファ〜ン」という感じを出すことが判り大活躍。しかもデジタルの良さで「何度失敗しても満足できるまでリトライできる」ので時間はかかりましたが、雰囲気はバッチリになりました。

併せて、解説動画を見ながらいろいろ操作しているといろんな機能も発見。しばらく遊べそうです。

続:Fender Deluxe Reverb Ampエフェクター

先日導入したUniversal Audioのエフェクター「Dream’65」。録音も色々試してみましたが、スタジオでもBlackstarのコンボとMarshall JCM 800にReturn挿しして試しました。まだまだ追い込みは必要ですが結構使えそうな感触です。

そんな中、こんな動画を見つけました。

30分以上ある長めの動画ですが、開始から26分位程でMateus Asatoが登場し、本物の65年製Fender Deluxと、Dream’65を弾き比べしています。キャプションでアンプかペダルかスタジオマンが切り替えた結果が表示がされる仕掛けですが、私も全く聴き分けできていませんが、弾いてるMateus Asato自身でもアンプなのかエフェクターなのかの判別がほぼついていないようで笑えてきます。

まだまだ追い込みが必要ですが、これでそろそろ一曲録音したいなと考えています。

Fender Deluxe Reverb Ampエフェクター?

オーディオインターフェースにUniversal AudioのApolloシリーズを入手して以来、ほぼ不自由無い録音環境が整ったものの、そこでどうしても出ない音が昔使っていたFender Deluxe Revervの音。近い音はFender 55 Tweed Deluxeでも作れるのですが、キラキラと突き抜けるような高音と、それに寄り添うリバーブの音を作れずにいました。

リバーブは、最近Universal Audioからエフェクターサイズのハードウェアが出たので気になっていましたが、6月に入って何とそれと同サイズの「Fender 65年製 Deluxe Reverb」が発売されました。事前にYoutubeのデモサイトで音を確認し、製品マニュアルを検索して調べた結果、まさに望んでいた音と機能そのもの! 私としては超珍しく2004年に発売された「EDIROL R-09」以来の予約購買をしました。半導体不足で入荷を心配していましたが、予定通り出荷されて無事に購入。早速色々と試しています。少なくとも昔に実機で使っていた「60年代Fenderの音」に近い感じで録音できることまでは確認できました。

このマシンは、オーディオ・インターフェースの機能は持っておらず、出力仕様は標準ジャックのみ。しかも、立ち上げにパソコン並の待ち時間はあるものの、スマホとはBluetooth接続できて、サンプル設定をロードしたり、自分で作った設定を保存したりできるので便利です。殆どコンピュータそのものです。

ただ、折角エフェクターサイズの機器なので、ライブでも応用して使えないかと考えてボードに組み込んでみました。電源を大食いするので、電源ユニットも新調して70年代風に「歪→テープエコー→アンプ」という超シンプルな接続順にして、録音・ライブ共用でボチボチ使ってみようと考えています。

SHARCプロセッサーとFuchs Overdrive 50

SHARCプロセッサーとか、Anlog Devicesと言ってもギタリストだと、多くはご存じない製品/メーカーだと思います。しかし、LINE6のM6やStrymonのFrint、最近の製品だとHotoneのAmperoやMooerのGE300などに共通して採用されているDSP製品で、Apolloシリーズのアンプ製品群の実装もこのプロセッサーが使われています。このDSP、実はギター関連機材だけでなく自動車からエネルギー分野まで、非常に幅広く使われている汎用DSPで開発ツールも豊富に用意されています。

高性能だけに単体価格もそれなりで、搭載製品もまあまあ価格になっていますが、各社が揃って同じチップを使用する理由はやはり高速さに起因する音質の良さと開発の容易さだと思います。Apolloの場合、アンプ・プラグインは3つ(以上)の会社が提供しているようです。Marshall JTM Classicはスウェーデンを本社にするSoftube社Fender Deluxeは、Universal Audio自身。そして、今回紹介するFuchs Overdriveは、Brainworxというプラグインメーカーが作っています。同社は、他SuhrやDiezelと中々マニアックなアンプの製品群を数多く発売しています。

Fuchs Overdrive 50は、操作パネルを見て「ピン」と来る方も多いと思いますが、所謂Dumbleクローン・アンプの一つです。MarshallやFenderのギラギラ感が少し抑えられ、クリーンもオーバードライブチャネルも、クリスタルでシルキーな音という表現が近い感じの音かなと思います。もちろん、私はDumbleの音なんて聞いたことありませんので、この動画を参考に色々試したところ、80年代のモデルに近い感じでした。ロックよりジャズやフュージョン系で、2チャンネルあるのでクリーンからディストーションまで幅広い音作りが可能です。私的にはカールトンのプリセットが一番のお気に入りかもです。

また、このアンプは一体化されたノイズゲートやコンプ・ディレイまで付いており、特にコンプは音作りで良い働きをしてくれるようです。スピーカーキャビネットとマイクも色々選択できるので、コントロール可能な設定項目は3つのアンプの中では一番多彩です。

もちろん、アンプ入力前にエフェクターを繋ぐのは実アンプと変わりません。単純にエフェクターを途中で噛ませてApolloの入力端子に入れるだけです。
Unison Preampsセクションにプラグインのエフェクターを入れることもできるようですが、私の場合は実機のRATと入れた場合とRATプラグインをUnison Preampsに入れてその後段でアンププラグインを挟んだ場合は、前者が気持ちよかったです。やっぱりつまるところは「本物」が一番かもしれませんね。

と、いうところで今回の連載もお後がよろしいようで。

ユニゾン・テクノロジーとFender Deluxe

Universal AudioのApolloシリーズの特徴のひとつとしてUnison Preampsという技術があります。これは、インピーダンス、ゲインステージの「スイートスポット」、そしてコンポーネントレベルの回路動作をキャプチャすることによって、そのプリアンプが持つ微妙なトーンやフィールを再現しようとするものです。

多くは、スタジオでよく使われるNeveやSSLといったマイクプリアンプのエミュレーションに使われていますが、同じ技術がギターアンプにも応用されています。ジェフベックを始め、ストラト使いの多くはボリュームポッドを巧みに操作して表情を豊かに表現します。ギブソン使いも、B.B.KingやSantana、最近だとDerek Trucksも、そのビデオをよく見ると頻繁にボリュームを操作しています。ギター側のボリューム操作による音色変化や、他のギターに替えた時の音色変化は単に音量だけでなく、実は微妙なインピーダンスの変化も同時に発生しており、アンプ動作がそれに追従してくれることで「本物らしい操作感」が生まれてきます。

Apolloシリーズで、このUnison Preampsを使うには、Consoleアプリで専用に設けられた場所にプラグインを置きます。他のプラグインと異なり「初段の入力に直結した1つだけ」となるので、所謂「掛け取り」方式の録音のみに対応します。生音で録音して、後からアンプの調整や交換ができないデメリットはありますが、そんなことを忘れさせてくれるリアルな音と操作感を得られます。

そのテクノロジーを存分に使ったFender 55 Tweed Deluxeは、オリジナルの5E8回路を使った2台の実機をキャプチャーした結果を元に作られています。実機同様にギターとマイクのボリュームとトーンの3つしかツマミはありませんが、そこから出てくる音色はUnison Preampsの威力もあって本当に変幻自在です。Marshall同様の4つのインプット使い分け、オリジナルのJensenスピーカーに加え、JBL D120、Celestion G12と当時の代表的スピーカー3種、2箇所/2方向/5種類のマイクの調整で、ツィード期からシルバーパネル期を思わせる音色までを作ることが可能です。Marshall風のリンクではなく、当時も行われていた「Y字ケーブル」を使ったマルチ駆動も再現されています。

Unison Preamps使用時は、レベル表示のLEDがオレンジ色に変わるので、見た目的にも判りやすい上、Apollo TwinのPREANPボタンで入力、MONITORボタンで出力レベルを操作できるため、曲にとって最適な音色を決めるための音量調節も非常に直感的に操作でき、録音だけでなく練習用アンプとして使っても快適です。

で、Marshall、Fenderと揃っても場所制約が無いアンプシュミレータ。
これで満足しないのが物欲ギタリストの性です。こんどは、シルキーな歪を求めてDumble系アンプも買ってみました。
次回は、Fuchs Overdrive 50です。

アンプモデリング

私達の回りをみると、ギターこそ「59年製の仕様を見事に再現…」とかの言葉が踊りますが、カメラでも電話でもデジタルがアナログを駆逐しています。音楽制作でもプロの世界では今やデジタル録音にほぼ完全に移行し、自宅で録った音がそのまま使われることすら珍しくありません。
ギター本体はともかく、ギター・エフェクターもマルチを始めデジタル系は多機能な割に安価なものが多くでてきて、アンプもKemperからYAMAHA THRシリーズまでデジタル系が市民権を得つつあります。ビンテージ・アンプをプロファイリングしたKemperと生アンプの比較では、プロギタリストTAKUYAがすでに6年前に「判別不能」と言いだしていました。

もちろん、生バンドで演奏する際のアンプとしては私を含め「許せない」人も多いと思いますが、おウチでの録音や練習となるとデジタルに頼るのも現実的なところになってきました。私は、先日我が家に来たUniversal AudioのApollo Twinのプラグイン・アンプを試していますが、自宅使用に絞ればZinkyより、VOXより多くの点で優れています。そこで、「音」を言葉で説明するのは難しいですが、そのしくみや操作感を中心にご紹介していきたいと考えています。

最初は、このApollo Twinを買うと無料でついてくる「Marshall JTM Classic」についてです。誰もが大好きな通称プレキシ「Super Lead 1959」のプラグイン版です。Apolloシリーズは、Silver Jubilee 2555などの結構マニアックなアンプなどMarshallだけでも数種類のプラグインを発売していますが、最初からついて来るのは多くの機能が省略された簡易版です。

それでも、多数のデモ演で知られる村田善行さんの動画でみられる、インプットの選択やトーンコントロールの効き等を見事に再現していることに感激します。私自身は、Fender派なのでMarshallアンプは、少しネバリが強くハイが強めに感じるものの、アンプとしての反応は十分なレベルでした。何より、自分の部屋でモニタースピーカーを通して、歪レベルや音量を練習曲に応じていくらでも自在に変えられるって本当にありがたいことです。しかも、それをプリセット保存できるのも嬉しいポイントです。

で、やっぱりこの手の音で弾き続けているとFener系の音が恋しくなります。同社のプラグインでFener系は2種類しかありません。その2種だと、実際に弾いたことはありませんが、5E3サーキットを再現したという’55 Tweed Deluxeを購入することとしました。
次回は、その導入体験を書いてみます。

ワンランクアップを目指して

ワンランクアップといっても、みなさんの演奏されている音楽ジャンルや、IT環境によって様々かと思います。ここでは、私の独断でケース別に「次に買えば良いと思われるもの」を挙げてみました。

iPhoneやiPadでお使いなら、まずはパソコンですね。音楽専用ならMacをお勧めしますが、他にパソコンでやりたいことがあればWindowsでも問題はありません。ノートでもデスクトップでも構いませんが、音声ファイルが結構重いのでディスクだけは「HDD」ではなく「SSD」で容量も500GB以上は必要と思います。

Garagebandをお使いなら、まずは本格的なDAWツールに移行しましょう。Macなら「Logic」、Windowsを含めて他になら「Cubase」や「Studio One」などがよく使われています。他にも色々ありますが、この3つと今はフリーウェアになっている「cakewlk」なら私も触ったことがあります。オーディオインターフェースに付属のものや、お試しの無料版などを「自分に合うか」まずは試してみましょう。少し時間はかかりますが…

そこは既にクリアしていて、演奏にノリや臨場感を出したいなら「ドラム音源」がお勧めです。「EZ Drummer」「Addictive Drums」「BFD3」などが著名です。この順に細かな設定が出来るが、重くなると言われています。私は「BFD3」を使っていますが、確かにHDDだと重すぎてSSDにディスクを交換しました。

その次に、ヘッドフォンだけで作業しているなら買うのはスピーカーだと思います。エレキギターって私達の場合ライブでも演奏時にヘッドフォン付けたりなんてしませんよね。演奏のライブ感を出すには、安いものでもよいのでスピーカーで音出ししてギターを弾きましょう。

さらに一段上を狙う時、Logic以外のDAWをお使いなら、そのアップグレードが有効かもしれません。CubaseやStudio Oneなら、LEとかではなくその上位版に移行しましょう。複数のテイクから良い所を繋ぎ合わせる「コンピング」という機能が使えたり、リズムや音程を補正できるツールが付いてきたりします。Logicは製品にグレード分けがないので製品を買ったらフル機能が使えます。

さらに…というと人により課題が様々なのでもう一概には言えません。
ちなみに私は、先日オーディオインターフェースのグレードを1万円台から合計ですが10万円オーバーの製品にジャンプアップしましたが、理由はとても単純で「中途半端はイヤ!いい音でノリよく演奏したい」だけでした。みなさんも、いろいろ試されると良いかと思います。

これで「おウチ録音のすすめ」の連載は一旦置こうと思います。
最後に、現在の私のシステムを簡単にご紹介します。
パソコン:iMac 2013(2.7Ghz Core i5、8GB/1TB HDD)
  USBストレージ (1TB SSD w.OSX Mojeve) 
インターフェース:Apollo twin(w.55 Fender Deluxe他)
DAW : Logic Pro X Ver.10.5.0
スピーカー: Fostex PM0.4 
ヘッドフォン:Technica ATH-FC700
楽器類はこちらをご覧ください。

では、これからもご一緒におウチ録音を楽しみましょう!

ミックスのあれこれ

昔はステレオ・レコードやCDを作る場合、色んな音をスタジオで「ミキシング」してテープレコーダーに記録し、さらにレコード盤(CD)にした際の音を想定して「マスタリング」という2つのステップを経て最終作品に仕上げていました。今でも、多くの商用音楽では各々に専門家がいて、この流れで商用の音楽が作らることが多いようです。

おウチ録音で録った音源も、まずは「ミキシング」を適切に行うことで品質の向上が図れます。具体的には各々の音の「音量」「音質」「音圧」「定位(左右)」などを微調整します。音量の調整が一番大事で、曲の途中でも微妙に変化させることで様々な効果を演出することができます。また、定位や音質(特に残響)を調整することで楽器の存在感や遠近感が出せたり、音圧調整で音割れを防ぎつつ迫力を出せたりします。

そして、私達のおウチ録音では「マスタリング」なんて不要と思われる方もおられるかもしれませんが、「音を混ぜて出来た後の全体微調整」も大事な作業となります。録音→ミキシングと連続して作業していると、同じオーディオ装置で同じ音源を連続して聴いているので「凝り固まった」感覚になっていがちです。別の装置(タブレット/スマホ/ステレオ/イヤフォン等)で聴き比べてみたり、日を変えて新たな耳で聴いてみましょう。きっと、そうやって微調整することの大事さやポイントに気づいて頂けると思います。これが、おウチ録音での「マスタリング」作業になるかと思われます。

ただ、この作業はなかなか抜け出せない「沼」で、コンプ・リミッター・リバーブなどは何となく判っても使い方や中身がギター・エフェクターとは異なり、その他山程あるエフェクター類はギタリストにとっては馴染みない横文字の連続。名称を元にネットで調べようにも、その道のプロと思しき人の文章は専門用語満載で、その用語を調べないと….という状況です。ご興味あれば、コチラあたりで興味ある所から勉強されるのが良いかも。私は、最近流行りの「AI」が代わりにやってくれるという「Izotope Ozone」を試し中です。

さて、ようやく一曲仕上がりました。おめでとうございます。
でも、たとえば数日後に聴き直してみると「新たな課題」に気づくかと思います。
そこで、次回のテーマは「ワンランクアップを目指して」としてみました。

ヒューマンなノリを出す

おウチ録音はコンピュータ相手なので、テンポは否応なくとても正確に刻まれます。でも、この機械的なテンポに縛られて「弾ききれない」とか「なんか音に表情が無い」なんてのが出てきてイヤになってしまうのが、おウチ録音「あるある」の一つです。しかしこの悩み、私もいつも苦しめられてはいるのですが、軽減する方法は幾つかあります。

正攻法の一つは、メトロノームで「2拍目、4拍目」を捉えて演奏練習する方法だと思います。「メトロノーム 裏拍」をキーワードに検索すると、Webでも動画でも様々な人が説明しています。リズムの捉え方を身につけるには、とても良い方法だと思いますが、おウチ録音での難点は録音ツールだとクリック音をこのように設定することが出来ないことが多いと思います。

練習は嫌いだけど「お金少しならなんとか」という大多数の方には、Garagebandではできませんが、MIDIや音声の打楽器ループ素材購入をお勧めします。自分の演奏ジャンルにあったものがあれば安価ながら効果はバツグンです。MIDI素材だと、アプリから動作も学べます。フレーズのセンスや強弱のつけ方、発音タイミングが微妙にズレている様子など、ヒューマンなノリを出す「技」が勉強になります。

私のお勧めは、より直感的・直情的で自分のギターで伴奏を弾き、それに合わせて演奏を何度か上から重ねていく方法です。なんか塗り重ねる油絵みたいな感じです。録音時のクリック音や、規則正し過ぎる(?)ドラムや打ち込みベースの音を段々気にしなくなりリズムの揺れも感じられ、演奏に表情が出てくると思っています。まぁ、一曲全部を間違えずに通すって、その為の練習も必要ではありますが。そこは、修練だと思って頑張ります!

出費も練習もしたくないので「パソコン操作だけで何とか」という人は、Drummerをお使いなら「Swing」ダイヤルでノリを調整したり、MIDIファイルならスネアなどの発音タイミングを工夫するのも良いかと思います。黒田知良というドラマーさんご存知でしょうか?彼は名古屋を中心に活躍するジャズドラマーなんですが、ジャンルを跨いでロックからボーカロイドまで手広く動画を公開されています。リズムを理解するのに、彼のYoutubeチャネルがとても参考になります。例えば、ヒューマンなノリの一例で「前ノリ/後ノリ」なら、この動画が参考になると思われます。

さて、そうこうしてようやく一曲できました。
でも、実はまだ完成じゃないんです。次回はそこ「ミックスのあれこれ」についてです。

ギターらしい音を遅れなく録る

多くの人がそうだと思っていますが、私は「周りの音を聴きながら/自分の演奏を聴く」スタイルでないとギターが弾けません。
前回、パソコン/タブレット内のレイテンシについてお話しましたが、音の発生源から出口までの経路で発生するレイテンシ対策も重要です。その経路を示した図を下に示します。
録音経路
前回は図でいうと、右側のピンクの部分の高速化を図ったのですが、アプリ付属のギターアンプシュミレータ経由の音は矢印を複雑に経由して音を聴くのでレイテンシを大きく感じるかもしれません。最近のオーデイオインターフェースでは「DSP内蔵」を謳う製品が数多くありますが、その場合は図の左側の「DSP」という部分で「入力音声(ギターの音)」を、伴奏再生とミキシングできる機能がついています。アプリの録音音声をゼロにして、インターフェースの入力音量を調整することでギター音のモニターが遅れることはほぼ無くなります。

ところが、このやり方だとアプリで歪ませたアンプ音が聴き取れなくなってしまいます。これを解決するには、以下の何れかのやり方となります。
1.アンプとマイクを使ってスタジオ録音する
2.音加工せずに生音で録音する
3.Kemper等のアンプ機能を持つインターフェースから録音
4.エフェクターで歪ませ録音、後からアプリで微調整

「1」は元のオケを聴く環境も考えると、上級者向けで難易度高めです。「2」はジャズやベンチャーズなど歪の重要度が低い場合は作業できなくはありません(私の過去作品もコレ)。KemperやHelix等をお持ちなら「3」が一番理想的な録音方法だと思います(私が今使っている「UA Apollo」もコレ)。とはいえ、安直にライブでいつも使っている歪エフェクターをかまして録る「4」も現実的な録音方法かと思います。

録音できたギターの音は、アンプシュミレータや空間系のエフェクト処理で微調整が可能です。デジタルものの良さで、製品にもよりますがアンプだけでなくスピーカーやマイク、さらにはマイクの位置なども調整でき、その設定を記録して次回以降で再利用できるものもあります。この辺りはデジタルの圧勝分野ですね。

そうして、レイテンシ対策もできるようになっても、やはり「2.機械音と一緒に演奏することに慣れていない」への抵抗感は残ります。
次回は、それを軽減する幾つかのアイデアについてです。
題して「ヒューマンなノリを出す