ミキサー

ミックスのあれこれ

昔はステレオ・レコードやCDを作る場合、色んな音をスタジオで「ミキシング」してテープレコーダーに記録し、さらにレコード盤(CD)にした際の音を想定して「マスタリング」という2つのステップを経て最終作品に仕上げていました。今でも、多くの商用音楽では各々に専門家がいて、この流れで商用の音楽が作らることが多いようです。

おウチ録音で録った音源も、まずは「ミキシング」を適切に行うことで品質の向上が図れます。具体的には各々の音の「音量」「音質」「音圧」「定位(左右)」などを微調整します。音量の調整が一番大事で、曲の途中でも微妙に変化させることで様々な効果を演出することができます。また、定位や音質(特に残響)を調整することで楽器の存在感や遠近感が出せたり、音圧調整で音割れを防ぎつつ迫力を出せたりします。

そして、私達のおウチ録音では「マスタリング」なんて不要と思われる方もおられるかもしれませんが、「音を混ぜて出来た後の全体微調整」も大事な作業となります。録音→ミキシングと連続して作業していると、同じオーディオ装置で同じ音源を連続して聴いているので「凝り固まった」感覚になっていがちです。別の装置(タブレット/スマホ/ステレオ/イヤフォン等)で聴き比べてみたり、日を変えて新たな耳で聴いてみましょう。きっと、そうやって微調整することの大事さやポイントに気づいて頂けると思います。これが、おウチ録音での「マスタリング」作業になるかと思われます。

ただ、この作業はなかなか抜け出せない「沼」で、コンプ・リミッター・リバーブなどは何となく判っても使い方や中身がギター・エフェクターとは異なり、その他山程あるエフェクター類はギタリストにとっては馴染みない横文字の連続。名称を元にネットで調べようにも、その道のプロと思しき人の文章は専門用語満載で、その用語を調べないと….という状況です。ご興味あれば、コチラあたりで興味ある所から勉強されるのが良いかも。私は、最近流行りの「AI」が代わりにやってくれるという「Izotope Ozone」を試し中です。

さて、ようやく一曲仕上がりました。おめでとうございます。
でも、たとえば数日後に聴き直してみると「新たな課題」に気づくかと思います。
そこで、次回のテーマは「ワンランクアップを目指して」としてみました。