Boogie Mark-II C

Boogie MK280年中頃のMesa/Boogie Mark-II C。
名古屋に転勤してきて、バンド活動を再開。WHATSの前身となるパパス・アンド・ママを結成して、トーンミュージックで練習を開始。
それまで、ほとんど使うことが無かったRoland JC-120の堅めの超クリーンサウンドに降参状態でアンプ探しの毎日。当時の好みだった「よく歌う伸びやかなサスティーン」が欲しくて、メーカーはBoogieと決定。楽器屋さんをさんざん回り「いりなか名曲堂」で今のこのアンプに決定。新品でもよかったのですが、中古だったこのアンプが一番いい感じでした。
筆記体のBoogieロゴに、Mark-III風に引っ張ると音が変わるノブが沢山ついています。標準仕様の60W、リバーブ無し、12インチのBlack Shadowスピーカーというシンプルな仕様ですが、バンドで使用してみると目的であった「伸びやかなサスティーン」も完璧!思うように音が操れます。伸ばすも、切るも、緩やかに収めるのも自由自在で歪み系のエフェクターは全く使わなくなりました。
ただ、しばらく弾き込むにつれて3つの難点が気になりだしました。
一つは、クリーンでいい音がどうしても鳴らないこと。どうも、中音重視の音作りなので、Fender系に慣れていた私としては、「伸びのある、きれいなクリーン」も実は欲しかったのですが、どうしてもガッツな音になりがちです。
二つ目は、自分の腕のせいでもあるのですが、「ちゃんと弾かないといい音がでない」こと。いい音のアンプに共通かもしれませんが、特にBoogieはその傾向が強うように思います。たまにミスタッチすると、音は鳴るのですがナンとも間抜けな音が「ちゃんと」なってくれます。
最後は、独特の中音域が効いた音のため、空間系のエフェクトの掛かりが鈍いこと これは、欠点ではないかもしれませんがコーラスもリバーブも結構きつめにかけないと「それらしい音」に変わりません。
いずれもアンプの個性なので、欠点とまでは言えないかもしれませんが…
プリアンプを追加するなど色々と工夫してみましたが、何よりの点が…重いんです。
この音の素晴らしさから長年手放すまでには至らなかったのですが、ほとんど持ち出すことも無くなり2016年に手放してしまいました。