4/26/2003

無事に会えるかな…と思っていた伊沢さんが、これから出ようかとエレベータから降りたところでバッタリ。
聞けば、昨日は近くまで来ていたそうだけど、ホテルの場所が分からなかった上、ホテルに帰っても留守電の使い方が分からなかったみたい。とりあえず朝ご飯 で、前回は毎日愛用したバーガー・キングに向かう。ところが、3年前にお気に入りだった「ホットケーキ」がメニューから無くなっていて、ちょっとガッカ リ。フレンチトーストを頼んだけれど、予想通りのコテコテ。
まぁいいか、今日から3人でフェス会場へ。

昨日の切ってもらえなかったチケットを使ってみる。お~・・・問題なく通過!
「25ドル儲かったぜ!」伊沢さんにビールをおごる。




Rockie Chales:
よく知らないまま、適当に覗いたブルース・テントでは、ブルース・マンが大受けに受けていて、客席にもお知り合いがかなり居そうな感じ。
てっきり、「地元のちょっと有名ブルースマン」かと思ったら、後でプログラムを見たら、1969年に「President of Soul」って曲をヒット曲で持つ、ベテラン・ブルースマンだった。
なかなか雰囲気もあって良かった。




Batiste Brothers Band:
「目指せネビル」って感じで、「アイコ」とかの南部系中心に、「スタンド・バイ・ミー」まで知ってる曲連発の大ヒットパレード。
途中から、黒髪の女性が登場。「Shizuko from Tokyo, Japan」と紹介されて、ご機嫌なハモンドを演奏していた。へ~、New Orleansの日本人ミュージシャンって、山岸さんだけじゃ無いんだ、と感心。
後半にはピアニカまで飛び出してきたけれど、いまいち私たちにはリズムが甘くって途中退出。ブラスバンドを聴きにエコノミー・ホールへ向かう。




New Leviathan Oriental FoxtrotOrchestra:
たまたま入ったんだけれど、これが大正解。おきまりで、全員夏服のキャップテン姿なのは無論だけれど、純粋なブラスバンドでなく、バイオリンからチェロまで入った、名前通りのオーケストラ。で、やる曲は古い名曲のオンパレード。

演奏だけも良かったけれど、浪々・淡々と歌い上げるボーカルものも素敵で、マイナーな曲ではバイオリンがちょっともの悲しく、歌謡曲みたいでこれまたGood!
お得なライブでした。これも途中退出して、今日のメインのアラン・トゥーサンへ。



Allen Toussaint:
アランプーサンで知って、CDを2枚買ったものの、「いまいち」の印象があったトゥーサンだったけど、今回のステージを見て感激。
すごくいい感じだ。
ご当地New Orleansで、これだけ息長く受けている理由がよくわかった。バンドのサウンドもすばらしく、とても楽しいステージ。
「これまで誤解していて、ご免なさい」って感じ。お客さんは、どの曲もよく知っていて、合唱状態。う~ん次回は予習して来よう!
たっぷりの余韻を残して、ブルース・テントに戻る。



Otis Taylor:
マーバ・ライトを見るためブルーステントに戻ったら、こんどはブルースバンドには非常に珍しく、チェロが入ったバンドが演奏中。
チェロ自体は、効果音的だったり、ハープみたいなフレーズだったりで、様々な音色で迫ってくる。 う~ん楽器は何でも、ブルースやるとこうなるのかって印象。



Marva Wright & BMWs:
お目当てのマーバ・ライトのステージ・セッティングを見ていると、また「あの赤い帽子の山岸さん」。帽子とギターは、前回のネビルの時と同じ。今日から参加の伊沢さんは、とてもラッキー。2回見られた私たちは、もっとラッキー。

山岸さんのギター・イントロからバンド(BMWs)の演奏開始。オルガンは、さっき見た「Shizuko from Tokyo, Japan」が再度登場。オルガンソロも見事なもので、テント会場はソロが終わると大拍手。シズコさんは片手を大きく上げて笑顔。いいなあ、ハモンドをあ んなに格好良くキメられたら…

そうこうする内に、いよいよマーバ・ライト登場。ゴスペル・シンガーでもある彼女の、どでかい声と、お客を思いっきり煽るスタイルに、圧倒されぎみ。山岸さんはネビルの時と異なり、とても渋い音でブルースソロ。(ちょっと塩次さんみたい?)
曲が進むと、最初は後ろだったタンバリンを持ったおばさんが、ステージ左側ですごいパフォーマンス。お客も「ばりばり」のってくる。う~ん。濃い!!
この歌は日本人には絶対できそうもない、逆に彼女らが日本に来ても、「この乗り」は出せないだろうなって感じ。

今夜は、House of Bluesで2連続・延々翌朝5時近くまでの長丁場予定なので、最後のライブを残してフェス会場を去る。
ちなみに今日のアキュラステージ最後のliveはCrosbyStirush&Nash。まぁこれは諦め!

それでも、今日は朝11:00からだったので、6時間いたことになる。今回のフェスでの私たちの最長記録かな?

夜があるので、早めに帰ったつもりだったけれど、既に6時。さぁ急いで晩ご飯。
時間が早いので入れるだろうとまたまた「レッドフィッシュ」に向かう。
上手く入れて、Kyokoはバーベキュー・オイスター、座長はハウス・スモークド・レッドフィッシュ、伊沢さんはシュリンプ・カルボナーラを注文。フランスパンをお代わりして、パスタはゆで過ぎだったけどどれも他はとっても美味しかった。

もう1度ホテルに帰って座長とKyokoはシャワーを浴びて、伊沢さんは仮眠をとって、しきり直し。 いざ、今回ニューオリンズのmain eventへ9:00過ぎに出発!
今度のホテルはとっても便利な場所にあるので大助かり。
House of Bules 1 = Neville Brothers(by Kyoko):
もう入場開始していて私たちも並んで入る。 ニューオリンズでのLiveHouseは初めてなのでキョロキョロしてしまう。
感じとステージの高さはボトムラインに似てるかな、でもステージは2/3位の大きさしかない。 1階はオールスタンディング、2階が前列に椅子があるところも似てるけど、ここの方が狭いかも。 キャパは1000人!だんだんすし詰め状態になってくる。
私たちはもちろん1階で前から3列目ぐらい。

前座はとても個性的で知的な黒人の女性ボーカルをフィーチャーしたジャズ風音楽。ドラム、ベース、キーボードがバックを勤める。
大音量バンドじゃなくて良かったんだけど、眠気がおそってくる・・・
首が痛くなってきた頃終わって、いよいよネビルだ!

手際よいスタッフが機材をネビルバージョンにしていく。
コンガセット、ドラム、キーボードは前座の時からステージに置いてあった。キーボードはいつのまにか3人分セットされたみたい、3人もキーボードいたっけ?
見とれてるうちに準備完了!

いよいよネビル登場!!!
いつもCDで聞き慣れた曲だ!ゴメン曲名は忘れた・・・ まずシリルのボーカルから始まって数曲シリルが歌う。やっぱり、この人最高!
あれれ、Artが杖をついてキーボードから去っていく。大丈夫?
続いてAaron独特のfalsettoVoiceで数曲。

いつの間にかArtがステージに戻ってる。
CyrilのVocalで何とアンチェインマイハートが聞けるなんて!
が、しかしベースが変な感じ、もしかして間違ってる?

いつも控えめなCharlesのSAXソロで1曲。無愛想なネビルのなかでこの人だけはニコニコと優しそう。そう言えばタワーレコードでCharlesを見かけた。「あ~この人誰だっけ?」と思った瞬間目が合っちゃったらニコッとしてくれた。

Artも結構歌うんだ。Cyrilと似た感じで、今までCyrilだと思ってた曲もあることが判明する。
最後は何と「ジョニー・B・グッド」から「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼァ」や「ロング・トール・サリー」まで出るロックンロールオンパレード!
アンコールはAaronのAmazing Songで幕を閉じました。

でも、何だかネビルブラザーズ、全体を通しては元気が無いような気がしました。
息子達も出演していたがキーボードのIvanは良いとしても、ギターの子、先日Ivanのステージで見たドラムの子とキラキラした物が無い気がする。

メンバーは
Art Neville : Keys,Vocals
Aaron Neville : Vocals
Charles Neville : Sax
Cyril Neville : Percussion,Vocals
息子達
Ivan Neville : Keys,Vocals
??? Neville : Side Guitar

リードギターは若くてナイスガイで演奏は好みじゃないけどなかなかよかった。
ドラムはずっと一緒にやってる人で、この人がネビルサウンドの一端を担ってる。
ベースは今回はあまり印象に残る人ではなかった。
キーボードがもう一人いて後ろの方で弾いていたが、どういう役割かは不明。

すごく期待していただけに、ちょっぴり消化不良。
間近でCyrilを見られたので良しとしよう。

時計を見ると12時過ぎ、係りの人に聞いてみるとミーターズの入場開始はAM1:00と言うので、一端ホテルへ帰ることにする。

何しろ9時過ぎからスタンディングだったので3人ともお疲れ、一度座りたいしタバコも吸いたい。 日本じゃ考えられないけどLiveHouseの中は禁煙なのです。
部屋に帰って持ち込みのバーボンを飲んで、1時間ほどくつろいで再び出発!
1時を過ぎてるというのに全然入場させてくれず、客は増える一方で長蛇の列に。
2時になっても列は動かず、夜は深々と冷えてくるし辛い・・・

House of Bules 2 = Funky Meters(by Kyoko):

2:15頃やっと入場開始!並んだ甲斐あって最前列に陣取る。でも、何だかステージの上が寂しい・・・ えっえ~もしかしてCyrilは出ないの?コンガセットが無いじゃん!!!
メンバーチェンジがあったのは知っていたけどCyrilはメンバーだと思ってたのに・・・うっそ~ メンバーが入ってきて、やっぱりCyrilがいない(涙)私の勘違いだったのね(ショック)

気を取り直して「GeorgePorterもいるし。」なんて思ってるとこへミュージックスタート!
がーーーん!すっすご~い、めっっちゃかっこいい!!思わずぶっ飛びました!!!
丁度目の前にギターリストがいて、もう何と表現して良いのか解らないほど気持ちいいギターを弾いてくれる。
私の尊敬するベーシストの一人、GeorgePorterは相変わらず手数は多くなくてとってもタイトなリズムを決めながら、時折Artを気遣っているのがわかる。このバンドのリズム隊はもう最高にいい感じ。
Artはネビルの時よりも元気そうだし、歌もバリバリ、レスリーサウンドがかっこいい。
が、しかし気が付くといつの間にかギターばかり見てしまってる。
目の前にいるからか?イヤイヤそれだけじゃなくって音に無理がなくってリラックスしてる音っていうのかな?カッティングも余裕でいい感じだし、惚れました♪(座長ゴメン)

結局、何の曲をやったとかレポートらしいことは書けない。その場で感動して頭から理性が無くなってる感じなんです。(ウルウルしたりしてね)
アンコールも終わってステージから去る時ギタリストが私と座長の所へきて、握手してくれました。 とっても暖かく柔らかい手でした。幸せの2時間でした、ありがとう。
メンバーは
Art”Poppa Funk”Neville : Keys,Vocals
George Porter,Jr : Bass,Vocals
Brian Stoltz : Guitar,Vocals
David Russell Batiste,Jr : Drums