7/9(金)Prague

8時起床の予定だったが7時半に工事の音で目覚める。斜め前でビルの外壁工事をやっていた。

食堂は地下にあってすごく涼しい。煉瓦造りの穴蔵のような所でしゃれている。
食事は完全なセルフサービスでホテルの人は誰もいない。パン4種類、チーズ・スモークチーズ・ハム・スモークハム・ サラミの薄切り、クリームチーズ、ヨーグルト、マフィン、ジュース、シリアル、牛乳、暖かいコーヒー・紅茶が 前のテーブルに並んでいて、好きなだけ食べれる。
初めはへぇ~と思ったがハムやチーズの美味しいこと!お代わりをしてゆっくり食べた。

昨夜は早く寝たので二人とも元気だ、今日は観光するぞ!
10時前にB&Bを出て、地下鉄の最寄り駅I,P,パブロバへ行く。
地下鉄は安いしきれいし駅の案内も解りやすく乗りやすい。切符もコインさえあれば自販機で簡単に買える(8Kc)。 バスとの乗り継ぎ切符もあるし、行く地域によって値段がちがう。

乗り方は買った切符を改札機に差し込むと日付と時間が印字される。駅員は誰もいなくて切符なしでも入れるが、 本によると車内検札が頻繁に回ってくるらしい。ちなみに私達は1度もお目にかからなかったが。
旧市街広場を中心に観光する予定なので、1駅だけ乗ってムゼウム駅で降りる。

国立博物館の外観だけを見て圧倒されて、大通りをムハ(ミシャ)美術館へ向かう。
ところが色々なお店でセールをやっていて、ついつい覗いてしまうのでなかなか前に進まない。
昨日ほど暑くはないし快適だ。本当は午前中にムハ美術館へ行きたかったが、ムステーク駅まで歩いたところで疲れたし お腹も空いたし外のカフェテラスでお昼にする。
ビール90Kc(おいしい!)、ピザ130Kc(おいしい!)、コーラ70Kc、サラダを注文するがお兄さんが サラダを忘れてるようだ。結構満足したし、まあいいか。

ムハ美術館は立て看板が無いと通り過ぎてしまうような普通のアパートみたいな入り口で、中にはいると 庭が見えて明るくとても落ち着いたステキな所だった。
あの独特なポスター等はよく知っていたが油絵も書いていたんだ、しかも晩年になっても。
哀愁が漂ってる感じで見とれてしまった。デッサンも緻密で繊細ですごい!

ゆっくり楽しんだ後ショップを覗いたら日本人団体客と出くわした。年輩の方が多くご夫婦連れもおられるがやっぱり女性が多い。

ムステーク駅に戻って旧市街広場へ歩く。操り人形の並んだ店(プラハは操り人形劇が有名)、ハーブ専門店、 弦楽器店、土産物屋、飲食店等が並ぶ石畳の路地を抜けると、昨日インフォメーションを探してウロウロした広場へ出る。
今日はキャリーバックも無いしゆったりした気分で見回すと、広場を取り囲む建物達がすごいのに目を奪われる。
その広場ではジャズを演奏するバンドがあったり、観光客を乗せた馬車が走り、ハレクシナを歌いながら宗教団体が通り、 カンフー体操のパフォーマー達、劇の宣伝のため衣装を着て行進する人達ととても賑やかだ。露天の土産物屋さんも繁盛している。
もちろんものすごい数の観光客が団体も含めてたむろしている。
劇の宣伝の人にチラシをもらうとオペラ「椿姫」が上演されるようだ。
天文時計そばの昨日のインフォメーションで聞いてみたが今夜のチケットは既に売り切れだった。

すごい建物の一つである教会を見てユダヤ人街へ行く。雨が降ってきたので丁度通りがかった アイスクリーム屋さんに入ってくるみのアイスを食べたがとても美味しい。
雨が止むのを待ってユダヤ人街へ入っていき、ムジーク(ユダヤ教会)や墓地を外から眺める。

そこから歩いてミュージアムの方へ行くがどちらを見ても歴史ある建物ばかりでいちいち感動しなくなってる自分に気付く。
ミュージアム横の「アーチストの家」の前で机を出してかわいい娘さんが何やらチケットを売っている。
呼び止められてチラシをもらうと丁度「プラハ音楽祭」の最中で、今夜「アーチストの家」でコンサートがあるらしい。 チェコはクラシック音楽が盛んで、せっかくの機会だから今夜はコンサートに行こう!
「椿姫」は売り切れだったけど、その前にもう一つコンサートのチラシをもらっていたので考えていたら、 お姉さん達が「クリスマスプレゼント!」とか言って 「大きなのっぽの古時計」と「ゆうやけこやけ」を日本語で2部合唱・3部合唱で聞かせてくれた。
そのサービス精神に敬意を表してチケットを買った。
代金を払えるほどのチェココルナを持ってなかったが、ユーロで買えた(30ユーロ)。この春から一応ユーロに切り替わっている。


7時前だったがコンサートは8時開演で指定券だし近くのカフェでパニーニと菓子パンを食べて腹ごしらえをする。
パブでビールを飲むため広場へ行って、すごくロケーションの良い外のテラスで私はビール、奏子はスプライトを頼んだら、 なんと200Kc!ぼられた!!
おかげで手持ちのチェココルナはほとんど無くなってしまった。これも勉強と思いつつコンサート会場へ戻る。

会場の中は豪華で、席に着くと演奏が始まった。
多分地元の若手指揮者だろう。第二バイオリンの女の子がさっき歌ってくれた子の一人に似ているけど?
ハープの美しい女性が出てきた。生のハープ演奏は初めて聞くかもしれない。演奏後恩師らしき人もステージに上がって嬉しそうだ。1時間足らずで1部が終わった。
みんなロビーへ出てシャンペンやワインを飲んでいる。羨ましい、私達は所持金が心細いので我慢する。
2部もクラシック音痴の私は知らない曲ばかりで、ちょっと意識が遠のいた時もあったが雰囲気は味わえた。


10時前にはコンサートが終わって、外に出ると対岸のプラハ城が夕闇に浮かび上がってきれいだった。
会場近くの駅から地下鉄に乗って帰った。