Gibson ES-335 ’74

【ギターとの出会い】
大学4年頃にその素晴らしさに気づいたB.B.Kingにあこがれ、ず~っと欲しかったのですが、高価な上いい感じのギターに巡り会えず。ところが、当時学生ながら楽器屋さんでアルバイトしていたKyokoさんが、なんでか知らないけれど、単身「出張して東京の問屋さんから買い付けてきた(!)」ギターの1本が、これ!
結婚間近なこともあり関西楽器社の社長さんからもお祝い価格を付けて頂きましたが、それでも元々高価なGibsonギター。
社会人になって初めて貰ったボーナスのほぼ全額をはたいて買いました。
【音と使い勝手】
買った当初、それまで「何で出来ないんだろう」と思っていたB.B.Kingや、その他のブルース系のフレーズが一発で決まったのにはビックリ。平らな指板、セミアコ特有の「ポコン」した音、ハンバッキング特有の中低音のリッチな響き、いずれもその素晴らしさに感動しました。
その後数十年、いろいろなギターを弾き改めて音と使い勝手を検証すると、私のES-335は弾き手の意思が乗り移ったのか「明るめでクッキリした音」が特徴のようです。後に入手したLesPaulと比較しても、音の分離感や高域特性に優れています。使い勝手面では、ブランコテールピースの残響音がロック系の音楽では少し気になるため、場合によってはスポンジで共振を抑えたりしています。またフレットの減りで弾けない(弾きにくい)フレーズができてしまい、最近ではライブでの使用が少し苦しくなってきています。
そろそろリペアかな?
【リペアと改造】
もう数十年前ですが、ブリッジがユルユルになったので自分で接着剤で補強したのですが、それ以外はリペアも改造も無し。
結果、ネックの裏側はまばらに塗装が剥げ、フレットはずいぶん減ってしまいました。
【主な仕様】
ごくフツーの335で、センターブロックの入ったメイプル合板のボディ
74年モデルなのでマホガニー3ピースで細めのネック、やや出力の高いハンバッキングピックアップ など
335 Up335 Back
2022年12月追記:
とても良いギターで愛着もありましたが、生音もサイズも大きく、だんだんと弾く時間が少なくなってきたので、2022年に思いきって処分することとしました。第二の持ち主に可愛がってもらえると嬉しいな。